ヘッドホンについて、ちょっとだけ語る。


〜最近、ふとした事から新しくヘッドホンを1台買った〜


SONY MDR-CD


 実は、このところ小学生の息子がMDラジカセに私のヘッドホンを繋いで聴いていることが多くなった。どうも使っていたお古のヘッドホンのスポンジイヤーパッドが熔けだした事が(それほどまでに古い)仕方なく私愛用のヘッドホンに手を出させたらしい。
 しかし、奴は親に似ず道具の扱いが荒く、おもちゃの類はことごとく本来の寿命を全う出来ずに消え去っていった。壊されては困るが、せっかく気に入っている様なので使用禁止令を出して良い音から遠ざけてしまうのは忍びない。よっしゃ!それなら別に1台買ってやろう・・・。


 今さらテレビ向けのヘッドホンではあまりにも寂しい。25年前に自分の録音したカセットテープを聴けば、録音レベルが高すぎて盛大に歪んでいる物も多い。これは聞く耳が無かったのもそうだが、たいしたスピーカーも無かったので歪んでいるのが判別出来なかったのが原因と思われる。

 ぼちぼち自分のライブラリを構築し始めた子供に、30歳過ぎてからの楽しみを作る手助けを(よけいなお世話だろうが)してみるのも良いかも知れない。


 写真右は現在常用のSONY製、MDR-CD1700。左は今回買った同じくSONY製、MDR-CD770。
 また同じような物を買って芸が無いと思わないでは無いが、かねがね気に懸かっていた事もあり、この選択となった。
 何が気になったかと言えば、値段の差はどの程度音の差になって反映されるのか?という事で、CD-1700は25,000円、CD-770は11,000円。
 この2倍以上の差は聴いて歴然と判るのか?店頭で試聴出来なきゃ買って聴くしか手段は無い。良い機会だ買ってみよう、すぐに壊れることも無かろう。

具体的に何が違うのか?

 基本的にハウジングは同じ物で、ドライバーユニットも振動板の剛性が違うだけで、構造、形状はほぼ同じ。ヘッドバンドが合皮かプラスティックゴムかの違い、イヤーパッドの素材がベルベットかビニールレザーかの違い、等はあるものの、それで音が変わるとも思えない。


聴いてビックリ、使っていてナルホド

 一聴して、「ふんふん、こういう音だよな」こう書くといかにも安っぽい音がしたようだが全く逆で、違いがよく判らないのがびっくり。ちょっと聴いただけでは同じ音に聞こえる。元々、入れ物が同じなのでそれほど大きくは違わないだろうと思っていたが、これほど似ていると何処に値段の差を見いだせと言うのか?考えてしまう。

 スタ☆レビのアルバムを何枚か聴いてみる。聞き慣れた演奏だが、ポイントの一つはドラムスの定位がどの程度正確に出るか?・・・これが悪くない。指で差せるほど、スネアはここ、バスタムはそこ、メロタムの位置もちゃんと出る。スネアにかけてあるリバーブ音が右から左に渡ってゆく様も再現される。たいしたもんだわ1万円のくせに。根本さんの声はいつものお声で、う〜ん、良いんじゃないの〜。明らかに5、6千円のヘッドホンとは別世界だが、さて、14,000円の差は何処に?

 音色の傾向としては、少し高域に山があるようで、4k〜10kあたりが良く出て、華やかな感じが増す。が、16k以上はやや苦しく、耳元で囁く声が10cm遠ざかった感がある。低域の傾向は変わらないとみた。これにしても強いて言えば、であって、2台分の価値をこの差に見い出せと言うのは乱暴じゃ無かろうか?

 そうこうして聴いていると別に思い当たる事があった。ヘッドホンの装着感が明らかに違う。1時間も聴いていると耳が痛くなってきた。いかにもヘッドホンしてます!!と言った感じでかけていた事に気がつく。いつもは3時間くらい、ずーっと聴いていても少しも気にならないが、ならないだけの作りの良さってものが有った事に改めて気がついた。

なるほどね〜、気持ちよく聞けるって事が、値段に裏打ちされていたのか。う〜ん、深いなぁ。5万円ぐらいの機種だと、また音も変わるのかなぁ?

1999/10/12  


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